会長のご挨拶

president看護への問いを深めるための言葉を探して考えたい

助け合うということは、私たちの日常に自然に起こっていることです。ケアは助け合うことから少し浮き出した行為といってよいでしょう。助けることを職業として専門家が存在し、つまり私たち看護師がいて、目的や成果、その評価というものが問われ報酬も得られます。それは当然のことのように語られますが、しかし、提供する人と受ける人が職業という一線を境に分かれてしまっていることにはどのような意味があるのでしょうか。職業である以上、受け手が納得してくれなければ、助け「合う(一致する)」ことにはならない。

今、私たちは自分たちが育てられ、やがて人を育てるようになるような自然な循環のひとつだった「助け合うことの意味」を問わなくてはならないところ立っています。人が助け合っていくということはたいへんに難しいことです。海外での宗教対立や地域紛争、我が国も他人事ではない貧困、自然破壊と農業、そして予測しにくい感染症などの脅威にさらされながら私たちは生きています。このような時代だからこそ助けることが職業である私たちの存在意義が問われていると思います。私たちの体の動きに伴った言葉で、改めて人が助け合うこと、看護することの重要性を語り合えるようにしていきたいと思います。

特例社団法人日本精神科看護技術協会 会長 末安 民生

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